応答、なし「知恵熱」という言葉があります。 筆者は「頭を酷使した結果出る熱」だと長年に渡り思い込んできましたが、どうやら筆者の思い込みのようです。 今回このコラムの題に据えるということで、「知恵熱」を辞書で調べましたら、本当は「生後数か月に見られる発熱で、原因のわからないもの」を指す俗語だそうです。真実は意外に知られていないのですね。って筆者だけですかそうですか。 こんなことを言った後でナンですが、今回はコンピュータの知恵熱について少々。 ・・・ところで、最近暑くなってきましたね。そのせいでしょうか、宅のブロードバンドルータBUFFALO「BBR-4MG」が頻繁に応答不能状態に陥るようになってしまいました。 一般では、ここでメーカーのサポートセンター等に問い合わせるということが常識なのでしょう。しかし、筆者は自分が電気屋の端くれである以上、ここで何もせず引き下がるわけにはいきません。そこで、何とか自分で直せないものかと思い、とりあえず分解してみることにしました。 ルーター、ばらしました![]() 分解してみたところ、ルータ内部は基盤1枚と、非常にシンプルな構造をしていたということがわかりました。ルータのCPUはコアにMIPS 4Kcプロセッサ -175MHzを採用したADMTek「ADM5120P」。このチップがかなりの熱を持っていました。ルータの動作不安定の原因は、どうやら高負荷によるチップの熱暴走が原因のようです。 ADM5120Pをはじめとする各チップにはヒートシンクすら付いておらず、低消費電力・低発熱であることをうかがわせます。しかし、いくら低発熱チップと言えども、これから夏を迎えるにあたってはヒートシンクなど何らかの熱対策が施されていないと不安です。 ヒートシンク、つけてみましたと、言う訳で、買ってきましたよヒートシンク。AINEX製の汎用ヒートシンク「YH-3020」で、大きさは30mm角・20mm高。チップの大きさは27mm角ですから、このサイズでぴったりなわけです。ただ、このままでは高さがあり、BBR-4MGのコンパクトな筐体に収まりきりません。そこで、ヒートシンクをニッパーで10mm高さに切りそろえます。材質はアルミニウムですので、ニッパーでも容易に裁断できるのです。 ![]() 写真左がヒートシンク装着前、右が装着後です。なお、今回チップとヒートシンクとの接着は添付の熱伝導シールを用いました。 筐体に収めて再起動。これで大丈夫かな? と思ったのも束の間、またしてもハングアップ! 世話の焼ける機械ですねえ・・・。ヒートシンクを付けてみたは良かったが、またしても熱暴走。なぜでしょう? 再び筐体を開け、基盤を取り出してみると先ほど装着したヒートシンクが過熱していました。どうやら、熱がヒートシンクからうまく放出されていなかったようです。 筐体は熱伝導に乏しいプラスチック(ABS樹脂)製。空気の通り道となるスリットがあることはあるのですが、これがいかんせん小さい。これにより、放熱するに必要なエアフローを得ることができなかったのです。BBR-4MGの筐体はコンパクトで、デザイン性も高いかなぁと思うのですが、肝心の機能を損なうようでは意味がありません。そうなると筐体にメスを入れるしかないのか・・・と、思いましたが、筆者はいままでにプラスチックの加工をしたことがありませんので出来栄えが非っ常~に不安です。なので、新しく筐体を新調することにしました。 筐体、つくりました材料はホームセンターで買い揃えてきました。
大体¥ 2,000ってところでしょうか。メッシュ加工済みのアルミ板が意外に高くついてしまいました。 作業開始から1時間程度で完成。出来栄えはこんな感じ(写真1)。アルミメッシュを使用しているため、Power Mac G5を連想させるデザインになってしまいました。 ![]() アルミメッシュなので通気性バツグンです!(・・・反面、ホコリも入りやすくなりましたけど) 今までのように筐体内に熱がこもるということはなくなりました。筐体のサイズに余裕ができたので、ヒートシンクを一回り大きい38mm角・20mm高のAINEX「YH-3820」に換装してあります。 どうでもいいですけど、写真1のように縦置きすることもできます。写真だと小さくてよくお分かりいただけないかと思いますが、脚にしているのはごく普通のダブルクリップです。 写真2はEthernetポート周り。こうして見ると、ただ単にアルミメッシュをかぶせただけじゃねーかと言われちゃいそうですけど、ハイその通りでございます・・・。 写真3はLED発光時の様子。インジケータ(表示)と言うよりイルミネータ(明かりによる装飾)と言うべきでしょうか。 熱暴走、なくなりました試行錯誤の末、ルータのハングアップはなくなりました。 それにしても、今回はとても新鮮な体験をしました。まさかこんな小さなルータが熱暴走するなんて思いもしなかったですから。 今考えると、ルータの設置場所にも問題があったのかもしれません。筆者宅の場合、ルータを天井に近い位置に設置しておりました。熱(正確には熱を持った空気)は上へ上へと移動するものですから、ルータに限らず、電子機器はできるだけ風通しのよい場所に設置するのが望ましいのですね。よく取扱説明書なんかにそう書いてありますけど、ヤッパリその通りであります。 熱暴走には御用心! ![]() by cloudypark2004 | 2004-06-17 20:42 | コンピュータ
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