今回は日本漢字能力検定協会による、日本漢字能力検定・・・所謂「漢検」についての考えを明らかにしたい。先ずは筆者が漢字検定に合格するまでの道程について述べたいと思う。 話題を変えよう・・・さて、上の文章を読んでくださった方はどのような印象を得ましたでしょうか。堅苦しい文章だと思いましたか。高慢な態度が感じられましたか。「所謂」という漢字を正しく「いわゆる」と読めましたか。 現在はパソコンの普及により、誰でも簡単に難しい漢字を扱えるようになりました。変換キーを押すだけで、候補となる漢字がズラリと並ぶさまは日々漢字の学習をすることの意味を疑わせます。 そのせいでしょうか、最近は難しい漢字を使う方が増えてきています。「先ず(まず)」「其の(その)」「何時(いつ)」「何処(どこ)」「何故(なぜ)」「所為(せい)」「所謂(いわゆる)」など・・・こんなの、無理に漢字を当てなくてもいいじゃないかと思うのです。 難しい漢字を使う人というのは少し漢字を知ったくらいの人・・・そう、漢字検定に合格したからといって、いい気になっている人などが好んで使うものだと思われる方が多いと思いますが、逆に漢字の知識が深い人ほど、難しい漢字を使わないようになるのだと筆者は考えます。 なぜなら、漢字一字一字の「難しさ」をわかっているからです。漢字をふと思い浮かべたとき、「この漢字は高校ですら習わない難しい漢字だ」とか「この漢字は小学校低学年で習う簡単な漢字だ」といった具合でしょうか。文章は読者に読んでいただくものです。それなのに、難しい漢字ばかり使っていると意思が伝わりにくくなるばかりか、途中で読むのを放棄されてしまいます。漢字の難しさのレベルを意識し、読者の読みやすいように漢字を選んで使うようになれば、少しは自らがつづった文章も読みやすくなるのではないかと筆者は常に意識しています。 ろくに使われもしないような難しい漢字を暗記する時間を確保できるなら、人を思いやる気持ちを身につける時間も十分あるはずです。どうせ、「漢字検定2級合格したぜー! すごいだろー」なんて大した自慢にもなりゃしないんですから。 ![]() 「サンタの創庫」というお店をご存知でしょうか。筆者の地元である長野県では特に勢力のあるリサイクルショップです。雑貨、家具、衣料、家電など豊富に取り扱っており、個人的にもよく ところで、サンタの創庫は時としてサンタの倉庫と書き間違えられることがよくあります。原因は「さんたのそうこ」の「そう」に、「創」という漢字をあてていることにあります。「創」という漢字は「創作」「創造」「創意工夫」というように、何かを新しく作り出す、はじめるといった良いイメージをお持ちの方が多いことでしょう。お子さまのお名前に使われるのもわかります。 しかしながら、「創」という漢字は他にも意味を持っています。そもそも「創」という漢字は部首の「刂(りっとう)」が形を表し、「倉(ソウ)」が音を示す形成文字です。「刂」は「刀」という漢字が変化したものであり、「創」という漢字は「きず」「刀できずをつくる」「きずを負う」といった意味をも持っています。 「創」という漢字が「きず」という意味を持っているならば、「サンタの創庫」とは言い得て妙だと感じます。ものを使うということは、そのものにきずを負わせるということです。それは本質的なことであり、決してサンタの創庫で取り扱われている商品がきずものばかりであると非難しているのではありません。そうしてきずを負い、やがて手放されてもなお、そのものを必要としてくれる人がいる。リサイクルショップはそうした人たちによる、そうした人たちのためのお店であるということです。 かねてより指摘されています日本人の漢字を扱う能力の低下という問題。最近では日本漢字能力検定協会による大学1年生を対象に行われた漢字能力調査において、その正答率が39.8%という情けない記録を打ち出しました。 かく言う筆者も、高校生時代に漢字検定2級にちゃっかり合格した事実があるのですが、以降は漢字を扱う能力が高まるというよりは、むしろ低下している感じがしています。最近は同音異義語の書き分けが苦手になってきました。 とは言え、自宅にも勤め先にも、周りを見渡せば必ず「辞書」があります。また、インターネットにさえ接続されていれば「Yahoo! 辞書」や「goo 辞書」(個人的には後者がおすすめ)も使えます。わからない言葉や漢字に遭遇したときは、さっと辞書を引くようにするという姿勢はなくさないようにしたいですね。 ご参考までに、筆者の勤め先でよく使われ、よく読み間違えられる言葉をご紹介いたしましょう。それがこちら。 代替 ・・・この言葉が出てくるたびに「だいがえ(ある意味正解)」だの「だいがい(もう意味不明)」だの「だいごにょごにょ(わざと小声でごまかす)」だの、正しく読まれたためしはほとんどありません。 いかがでしょうか。読めますでしょうか。わからないという方はぜひ辞書を引いてみてください。 < 前のページ次のページ >
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